名古屋城の西部に位置し、江戸時代末期の「尾張名所図会」にも描かれた、由緒ある榎白山神社。当時27歳だった織田信長は、ここで勝利祈願をし、歴史的名戦と名高い“桶狭間の戦い”の決戦地へ向かったと言われています。祀られるのは菊理媛尊（くくりひめのみこと）。遠い昔から富士山と並び霊峰と仰がれる白山の神様で“くくり”の名のごとく縁結びの女神様。信長も格別信仰していたとか。
門前には鰻の老舗「宮宇本店」が店を構え、参拝後には名古屋の美味も楽しめます。

織姫様と彦星様をご祭神とした星神社は、創建年が不明なほど古くから鎮座する神社。この社は恋愛運を高めてくれる御神徳があると評判。そんな星の神様を祀る神社では魅惑的なおみくじやお守りがたくさん。例えば“願いが叶う”と記されたキーホルダー入りの星に願いを込め引く星型のおみくじ。ほか、パステルトーンが美しい夢叶守、天の川が刺繍された縁結び守など。
どれも可愛く持ち歩くだけで気分がアップ！良縁を引き寄せてくれそうです。

洪水から民を救ったとの伝説がある“犬の王”が鎮座する、1300年余りの歴史を持つ名古屋有数の古社。恋愛成就や安産祈願など様々なご利益がもたらされるなか、今回注目したいのは全国でも珍しい、愛犬との良縁成就。愛犬との絆や健康を願うお守りなどが人気を集め、犬の王をモチーフにした陶器製の愛らしい“いぬみくじ“も必見です。

“おもかる石”も話題

境内の王主稲荷大神の神前に据えられた“おもかる石“も密かに話題。願いごとをしながら石を持ち上げた時、軽く感じれば成就、重く感じれば成就はまだ先とのこと。同じ石なのに軽く感じたり、重く感じたりするので驚き！ 愛犬の幸せを願い、石を持ち上げる参拝者も多いのだとか。

名古屋駅至近に位置する、市内外から注目集めるスポット“円頓寺本町商店街”。日本酒バルやベトナミーズなどグルメが目白押しですが、その一方では古くから伝わる神社仏閣も大切に残される界隈です。
ここでおすすめしたいのは“多賀宮”。神話に登場するイザナギ、イザナミという夫婦神が見守り、そのご神徳は“縁結び”。拝殿前には祓詞（神様とのコミュニケーションツール）も記され、そのまま素直に唱えてみたなら、何かお告げを授かるかも？賽銭箱の前には“おもかる石”も。良縁を願うならぜひ訪れてみて。

名古屋三大天神のひとつ、桜天神。現在はオフィス街に様変わりしたもののかつては桜の名所で“桜の園“とも呼ばれていたロマンティックな神域です。名古屋城築城の際には、武将、加藤清正公が本陣を構えた地でもあり、その時掘られた井戸（桜の井戸とも呼ばれる）が今なお残されているのも見どころ。そんな歴史深い神社には願いを叶える“願の水の牛“が鎮座。年齢の数だけ水をかけると心願成就するとか。その水で文字を書けば達筆になるとも伝わります。過去の過ちを“うそ”にしてくれる可愛い神使、“鷽鳥（うそとり）”のおみくじも試したい。

農民から天下人になった豊臣秀吉公を慕い、有志により明治18年に創建。歴史上多くの功績を残した有名な戦国武将の神徳にあやかろうと全国から参拝者が訪れています。
また、妻ねねと結ばれた秀吉ですが、戦国武将としては最初の恋愛結婚であったといいます。
美しい和紙仕立ての御朱印や秀吉の愛した“ひょうたん”を模した開運守りや絵馬も人気。ピンクやサックスブルーの鈴守りも美しい音色を奏でます。水辺では水鳥が戯れ、初夏の藤棚など四季折々の景観も見事な中村公園内に鎮座するので、参拝後は大切な人と自然の中でゆっくり過ごすのも◎。

名古屋駅から車で５分ほどの場所に、平安時代に創建されたという歴史深い洲崎神社が鎮座します。本殿には素戔嗚尊（すさのおのみこと）と稲田姫、境内には猿田彦命（さるたひこのみこと）と天鈿女命（あまのうずめのみこと）。この２組の夫婦神が祀られ、恋愛運はじめ人生で必要な“人”との出会いや最適な進路とのご縁を結んでくれるそう。縁結びの聖地として、人々から信仰を集め続けています。

洲崎神社のお参りの順番
１御本殿（祭神　スサノオノミコト）にお参り
２石神様の小さな鳥居を腹ばいになってくぐって鈴を鳴らす。
３道祖神にお参り

最後に“縁結びの輪”（社務所で販売）を５色の布が縛られた道祖串に通す。再び鈴を鳴らす。２つの鈴の音が交わることで、縁が結ばれると伝わる。

夫婦狐が住むとの伝説が語り継がれる、名古屋の総鎮守若宮八幡社。“出会いの小径”と名付けられた、幾重にも連なる朱色の鳥居をくぐり抜けると、そこには連理の狐が祭られています。こちらをお参りすることで強力な恋愛運を引き寄せると噂になっているそう。
そして人気を集める、5色の糸が巻き付けられた良縁を引き寄せるお守り“幸せの糸巻き“も見逃せません。
心慕うあの人、また、まだ見ぬ出会うべき人との運命の糸をたぐりよせたい、そんな貴方にぴったり。

奈良県・三輪山の神様、大物主神（おおもののぬしのかみ）を祀る三輪神社。三輪鳥居も正式な通り方（八の字にくぐる）で通ればご利益が３倍になると言われています。
境内では長い耳が幸せを呼び込み、ぴょんぴょんと跳ねることで運気がアップすると伝わる神様のお使い“幸せのなでうさぎ“がお出迎え。神前のうさぎの石像をなでると、なでた箇所の痛みが取れるという神徳の高さに思わず手を合わせてしまいます。また、奥には縁結びの力を宿すご神木も。赤い糸を結びつけ、しあわせなご縁を呼び込む風習もあるそう。絵馬も御朱印もうさぎ尽くしです！

創建年は不詳なほど古くから鎮まる社。熱田神宮の鬼門方位の守護とも伝わります。名古屋独自の番塀も見られ、ここのものは朱塗りによる珍しい意匠で話題。
境内には必勝祈願の鈴や白龍さんゆかりの紫色のおもかる石など縁起ものが多数あるなか、恋する貴女なら試してみたくなるのは「みとおしの石」。神様に良縁祈願をした後、石の穴をのぞきます。さて…そこに見えるものはなんでしょう?
両脇は２羽の鳩が描かれた可愛い良縁祈願の絵馬殿にもなっています。

境内には多種多様なご神木があることで有名な田光八幡社。触れた人々の病を癒すと伝わる黒龍様のご神木や弘法大師が植えたとされる生命力溢れる大楠を拝みましょう。そして、２本の樹木が交わるご神木は、お参りすると縁結びや子宝の運気を引き寄せるとして、地域の人々に愛される和合の神様だとか。
鳥居をくぐり奥へ進んで行くと、心身が浄化されるような気に満たされます。まさにパワーチャージされたことが肌で感じられるような静謐な神域です。

名古屋の南部に位置する鳴海は、東海道の宿場町として栄えた地域。ここ、成海神社は鳴海の全域を見渡せる高台に鎮座する街の氏神様です。
織田信長も崇敬した、古代の王族で英雄である日本武尊（ヤマトタケルノミコト）がご祭神。こちらの神社では、ひとつひとつ手仕事で作られる“鳴海絞”による美しいお守りや御朱印帳が話題。神前で恋愛成就をお祈りしたあと、自分だけの特別なお守りを見つけてみてはいかが？

三種の神器“草薙神剣”を御神体とする熱田神宮の元宮と言われる、摂社氷上姉子神社。日本武尊の東国征討後、神剣を妻に預けた由緒ある地。夫への愛情から神剣を守り抜いた妻、宮簀媛命（みやすひめのみこと）が祀られます。大切な夫との約束を守りぬく、一途な姫にお参りをすることで、その神徳にあやかれそう。
夕暮れにはほのかな灯りが参道にともり、幻想的な雰囲気に。また本殿から少し離れた野鳥保護区内に神聖な気配の「元宮」が鎮座。鳥のさえずりが響く、豊かな自然が守られた元宮は本殿から徒歩圏内なのでぜひ、あわせてお参りを。